2015年 割とよく聴いたもの

タイトルは誤植じゃないです。(約1年ぶり2度目)
2014年のはこちらで。
 
--- 
■良く聴いたアルバム
 
New Eyes / Clean Bandit
作業用BGMで無限ループさせてたので一番良く聴いた。「ケンブリッジ大学で出会い、弦楽器をフィーチャー〜」と聞いてBondとか2CELLOSとかあそこらへんのクラシカルクロスオーバー勢を思い起こしたけど、その期待は良い意味で裏切られた。UKブレイクス系の音作りで、結構低音も効いていてダンスミュージックファンも納得という出来。
 
 
Yellow Tape 3 / KOHH
世界的ヒットの「It G Ma」や数々のビートジャック、後半の国内ラッパーとのフィーチャリング仕事など、曲数が多いだけでなく聴きどころも非常に多い1枚。国内外の壁を取っ払ってしまう自由さが気持ち良い。
 
 
 
---
■良く聴いた曲
 
For Free? (Interlude) / Kendrick Lamar
to pimp a butterfly全編だと重く感じてしまうものの、この曲は単品で良く聴いた。
 
 
Sunday Candy / Donnie Trumpet & the Social Experiment
Chance the Rapperが所属するthe Social Experimentの多幸感に満ち満ちた一曲。フロウから途中のjukeみたいなパートからコーラスから全部素晴らしい。
 
 
Heaven Only Knows (Ft. Chance The Rapper, Lido & Eryn Allen Kane) / Towkio
で、同じくChance the Rapperのシカゴ人脈つながりでTowkioのmixtapeから。Lido節が炸裂したフューチャーベースながら、bpm早めでドラムンベース〜nightcoreまで視野に入っていて格好いい。昨年のケンドリック×Fly-LoのNever Catch Meとテーマがちょっと被ってしまったのが勿体無いけど、それを差っ引いてもあまりある名曲。mixtapeはいまだにフリーDL可能。(「.wav theory」という名前の割にmp3配信で192kbpsというのがツラい、、、)
 
 
Nite Wine Ft. Mark Johns / Y2K
nightcoreでもう1曲。Y2Kが自身のWhite Wineという曲をnightcore化した曲。nightcoreの発祥に関してはこちらが詳しいのだけれど、近年のベースミュージックムーブメント後に人気が再燃。最近は「nitecore」とか「NXC」などのタグがつけられる形で進化しており、フューチャーベースの高速化や、ハッピーハードコア再評価などと結びついて現在進行形で盛り上がっている。
 
 
Whistle (Wiwek Remix) / Katy Tiz
Diploの懐刀ことWiwekのリミックス。Jungle Terrorムーブメントを牽引する同氏の楽曲の中でもこの曲が一番グッと来た。これもnightcore人気再燃と近い文脈だと思われるがやはり高速ベースミュージックなのが最高。
 
 
あったらいいなJAPAN(Masayoshi Iimori From TREKKIE TRAX Mix) / ナマコプリ
音ゲーMAD制作のバックグラウンドを持ち、一方でリズムの訛りを鮮やかに取り入れていくMasayoshi Iimoriのリミックス。ジャンル名「Kawaii Kuduro Core」がヤバい。
 
 
Slim Trak / DJ Paypal
Twitter上のやりとりから爆乳三国志を知り、サンプリングしてリリースしてしまったDJ Paypalの名曲。単純にトライバル系のjukeとしてかっこいい。
 
 
Suga Suga (Point Point remix) / Baby Bash
チカーノラップの雄、Baby Bashのヒット曲をフランスのユニットPoint Pointがchill trap風にリミックスしたもの。倍テンポパートや生音の使い方が上手い。Suga Sugaは2015年にハウス風のカバーもされている。
 
 
Awake (Ametsub remix) / Tycho
キラキラエレクトロニカとjukeの折衷感がいい塩梅。
 
 
STAKEHOLDER / tofubeats
PV年間ベストのうちの1つ。「揺らぐほど〜」からのパートの映像と音の同期/非同期の具合は何度見てもゾクゾクする。
 
 
Cold Stares ft. Chance The Rapper + The O’My's / Nosaj Thing
もう1つのベストPVにしてベストメディアアート。動画の公開後一昼夜で多分50回くらい見た。身体のグリッチ感やカメラの切り替え、2テイクの切り替えなど仕組みが分かっていてもやっぱり唸ってしまう。 
 
 
ないものねだりのI Want You / 安藤裕子
ないものねだりのI Want You

ないものねだりのI Want You

松本隆トリビュートから、C-C-Bのカバー。当時はラップとして消化しきれてなかったヴァースを安藤裕子の歌唱法で補っていてかっこいい。

 
 
光あれ / 冨田ラボ feat. Emi Meyer
光あれ

光あれ

坂本真綾トリビュートから。菅野よう子の原曲を冨田ラボがアレンジということで益々コードどうなってるの感。3拍子+5拍子のパートなどはより軽やかに。

 
 
Crazy In Love (2014 Remix) / Beyoncé
Crazy In Love

Crazy In Love

  • Beyoncé
  • サウンドトラック

 映画「Fifty Shades of Grey」向けに再録されたビヨンセのヒット曲。アレンジ1つでここまで変わるかと感心。プロデュースはビヨンセの近作や、Run the Jewels、FKA twigsなどを担当しているBoots。

 
 
Breathing Underwater / Hiatus Kaiyote
JTNC文脈で一気に有名になったような。リズムの訛りとシンセリフ一発でもう最高という感じ。
 
 
Never Forget You / Zara Larsson, MNEK
若干21歳にしてシンガーソングライター&トラックメーカーまでこなす完璧超人MNEKのスウェーデン出身の歌姫Zara Larssonをフィーチャーした一曲。Beats1で聴きまくった。
 
 
Tong Poo / 矢野顕子(Prod. by Seiho)
矢野顕子女史の声といい、Seihoのジャージークラブにもdowntempoにも寄り過ぎないトラックといい文句のつけようのない一曲。数多ある東風アレンジで一番好き。
 
 
B Who I Want 2 B feat. HATSUNE MIKU / 安室奈美恵
PC MUSICのSOPHIEプロデュースの割に盛り上がり切ってるのは安室サイドのディレクションなのだろうか。Mitchie Mの調教度合いに普通に驚いた。
 
 
I Really Like You / Carly Rae Jepsen
4コードの循環、サビは中1レベルの英単語だけなのに、それでいて耳に残る。こういう曲がたまに出てくるからポップスは聴いてて飽きない。
 
 
長く短い祭 / 椎名林檎
2015年年初に出たSMAP提供曲「華麗なる逆襲」と同様に編曲に村田陽一を迎えたアレンジの効いた一曲。安直にディスコ歌謡するのではなく、徐々に後半に向けて4つ打ちになる感じが良い。
 
 
椎名林檎つながりでもう一曲。2014年リリースだけど聴きまくった。小林武史アレンジで完全に往年のミスチルがフラッシュバックされる。
 
 
Running Behind / HOLYCHILD
Apple WatchのCMソング。HOLYCHILDもそうだけれど、2015年はベースミュージック通過後と思われる、明らかにtrapやjukeなどの影響を受けたボーカル入りのインディポップが結構みられた。
 
 
CMソングでもう一曲。東方ソングに似てるとの指摘もなされていて作曲者に関しては調べてみたけど、結局誰なのか分からなかった。
 
 
Watch Me / banvox
これもCMつながり。Summerとの繋がりを意識した曲でありつつ、ちゃんとトレンドを取り入れていて鮮やか。CMソングで初めてbed squeak(キコキコ音)をお茶の間に鳴らしたのではないか。
 
 
Pon De Beach(M@STER VERSION) / 我那覇響
WOW WAR TONIGHT」以来のJ-POPにおけるドラムン歌謡の名曲。際立ったベースラインや中盤のアーメンブレイクなどドラムンリスナーへの目配せもありつつ、コール&レスポンスや各所の小技アレンジなどアイドル歌謡としても抜群の出来。
 
 
綿めぐみ / 災難だわ
平成生まれのクリエイターチームTokyo Recordings所属の脱力系シンガー。これも2014年リリースとのことだったが、2015年結構聴いた。
 
 
LUV PANDEMIC / TOWA TEI
アルバム「CUTE」は年の後半に聴いたので、あまり聴き込めていないものの、久々にクリティカルヒットした。細野晴臣のワンポイント使いなど贅沢なゲスト起用が全部適材適所でハマっている。売り文句にもあったけど、完全にグループサウンズ昭和歌謡でついついサビを口ずさんでしまう。
 
 
Dumb Dumb / Red Velvet 
2015年のKポップはレッベル一択。ネタ元がDisclosureあたりに寄っていくものが多い中、色々試行錯誤していてアルバム全体でも良かった。
 
 
 
Butter Sugar Cream (feat. tsvaci)
初めて聴いたのは2014年のチャネルのイベントだったと記憶しているが、完全にサビを覚えていてやっぱしメロディメーカーとしてもすごいなあと唸った記憶。
 
 
Dance On Me / GoldLink
ダンスミュージックのアーティストは多かれ少なかれ、どれだけトレンドと距離を保つかというのが至上命題になるはずだけど、これは絶妙だった。ジャージークラブ通過後のボルチモア感が良い。
 
 
Weight In Gold / Gallant
この曲を聴いてネオソウルブームを理解したような。
---
 
2016年のやつは早めにやるつもり。