2014年割とよく聴いた曲

タイトルは誤植じゃないです。

今年(2015年)の年初に書き途中で、2月〜3月あたりには8〜9割書けてたものの、放置していたら1年経ってしまった、、、ということで供養も兼ねて。


もぐらたたきのような人 / 町あかり
2013年からブレイクしていたみたいだけれど、不勉強ながらhsgnさんのvimeo経由で認知。昭和歌謡と言われるとやや疑問符が付くものの、そこがまた味があって良い。tofubeatsと組んで往年の筒美京平のようなディスコ歌謡を作って欲しいところ。


Mogura Tataki No You Na Hito - Machi Akari Official Music Video (もぐらたたきのような人PV 町あかり) from Jason Ho on Vimeo.


Space Ox〜Peking Duck (Eye Edit)〜Miss You Jack/18 Triads / David Kanaga
これも2013年から火が付いていたようだが、2014年に聴きまくった。OPNの主催するSoftwareレーベルからのリリースでインディゲーム「DYAD」のサントラというものの、内容はSeapunk中心のダンス〜エレクトロニカといったところか。絶対適当に弾いただろうというヨレヨレのシンセリフが間断なく降ってきて最高。このアルバムは曲間の切れ目がないのだが、この3曲は1ファイルにわざわざまとめて聴きまくった。PVは点滅注意。


Never Catch Me ft. Kendrick Lamar / Flying Lotus
Hiro Muraiの手がけたPVは年間ベストかも。juke/footworkパートでリンディホップを踊りだすところは何回見てもゾクゾクする。音源に関しては、毎回ピンと来ていないアルバムは今回も同様。JTNCブームもイマイチピンと来ない。(これはDisでも何でもなく、ロックリスナーがジャズを「再発見」して盛り上がっているように個人的には思える)ライブは格好いいのに、というかもっとラップしてほしい。


Somos Sur (feat Shadia Mansour) / Ana Tijoux
チリ人歌手・ラッパーのAna Tijouxのアルバムより。アルバム単位でも結構聴いたような気がするが、特に耳に残っているのはコレ。ヴァースからフック前の倍テンパート、更にフックのオリエンタルな響きが格好良く、ジプシー系の音源と混ぜても合いそう。


そして寝る間もなくソリチュード / Tomato’n Pine
agehaspringsやジェーン・スー女史は以前から知っていたものの、積ん読ならぬ、積ん聴状態だったトマパイ、2周遅れくらいで2014年年明けに聴いたらぶっ飛び、特に聴いたのがコレ。テクノポップ風味〜ギターポップ〜メタルへの歌詞も含めた移行が素晴らしい。勝手に自分が呼ぶところの「サイバービアンポップ」、つまり電脳郊外のサバービアンポップというところでの屈指の名曲。

そして寝る間もなくソリチュード (SNS)

そして寝る間もなくソリチュード (SNS)

  • Tomato n' Pine
  • J-Pop
  • ¥250


ぴくしぶおんど / 虹のコンキスタドール
Twitterより転載)打ち込み全開の和風テイストと8bitアレンジが利いたドラムン歌謡。とにかくベースラインの動きが気持ち良い。また、ポストヒャダイン的とも言うべき目まぐるしく変化するアレンジの中には小技が映えまくっていて、特に2番の和太鼓〜ガバキック〜フューチャーベースの転換は見事。プロデュースの三毛猫ホームレスのバックグラウンドが楽曲に良く表れていて既存のアイドルポップスとは一線を画しているのではないかと。


森高千里 / 夜の煙突
たまたま御茶ノ水のジャニス店内で聴いて、あまりにリフが耳に残りすぎて気になって調べたら、森高ファンには基礎教養とも言えるような名曲だったと知る。カーネーションの直枝政太郎氏が手がけた、全文でも1ツイートに納まる歌詞。およびABを行ったり来たりするミニマルな構造でもここまで盛り上がれるのがロックンロールの本来の良さなのではないか。森高千里公式チャンネルで公開されている98年ライブ版が最高。


tofubeats / candyland ft. LIZ
おそらく世界中の同世代で2000人くらいがやろうと思っていたSEB系のユーロビート×ベースミュージックを、素晴らしいクオリティで仕上げた一曲。


ちゅうとはんぱはやめて(tomggg remix) / 禁断の多数決
何を聴いても似た音源がなっていて、かつ何れもが違っておりキラキラしてグルーヴしているという点で、2014年のtomgggは往年のレイ・ハラカミを意識させるものがあった。jersey clubを意識しつつも微妙にずらした拍打ち、2番のヴァースのhiphop系トラックメイカーには真似しがたいアレンジなど、ポップスとしてのクオリティが際立つ1曲。


Used 2 Want U / Grumby
結局半年くらいsoundcloudに張り付いていて分かったのは、jukeでもdowntempoでもjersey clubでも何でもあまりにジャンルを意識した楽曲だと曲単位ではほとんど印象に残らないということであった。


Mars (94-14) / テイ・トウワ
本人によるセルフカバー。2stepだった原曲の歯切れの良さは残しつつ、downtempoを意識したハーフテンポアレンジとなっている。(というか視聴ないのが勿体無い…)


Chimes (Gammer Re-Edit) / Hudson Mohawke
2013年のあきねっと、2014年の東京、そしてHHR(Happy Hard Rave)で完全にハピコア熱が戻ってきて、トドメとなったのがWeekend Ravers V.8であった。GammerはWeekend Raversの告知か何かで認知したが、彼のYouTubeでのmixを見るなり素晴らしいタンテ裁きに魅了され、その後一週間は色々な彼のmixを聴き漁ったと記憶している。で、そんな彼がハドソン・モホークのChimes(というよりAppleのコマソンと記した方が分かりやすいか)をremixしたのがこれ。

Chimes (Gammer Re-Edit)

Chimes (Gammer Re-Edit)


Khartoum خرطوم / Débruit & Alsarah
フランスのトラックメイカーDebruitが北スーダンの女性歌手Alsarahとガッツリ組んだ一枚。up to dateなベース・ミュージックと民族音楽の優れたハイブリッド盤。

Khartoum خرطوم

Khartoum خرطوم

  • デブルート & Alsarah
  • ワールド
  • ¥250


I'm Coming (Avec Avec Remix) / Pa's Lam System
2014年のネットレーベル周辺におけるアンセム。本当のアンセムは自分一人で聴くよりも現場で聴く機会が圧倒的に多いと思うのだけれど、これはまさにそれ。


HAPPY / Pharrell Williams
これに関しては鈴木妄想さんのこちらのブログエントリが素晴らしいので参照のこと。


星屑のパイプライン / ジャンクフジヤマ
ヤマタツフォロワー云々は抜きにして、歌唱から演奏から文句の無い一曲。もっとクラブでスピンされても良いと思うのだけれど。知らないだけで、意外とかかってるのかな?

星屑のパイプライン

星屑のパイプライン

  • ジャンク フジヤマ
  • アニメ
  • ¥250


あの青と青と青 / パスピエ
東京藝大とメーザー・ハウスというバックグラウンドながら技巧的になりすぎずキャッチーさを併せ持つパスピエ。アルバム「幕の内ISM」も全体的に良かったけれども特に聴いたのはコレ。

あの青と青と青

あの青と青と青


Galactica Magnum / fetic
宇多田ヒカルのいとことか出元不明の情報が流れているエレクトロニカアーティストfeticのアルバム「META CUT」より。もうちょっと音圧が強ければなお良し。この曲と次曲Escalationが良かったのでmixを録った次第。


The Boss (Dimitri From Paris Remix) / Diana Ross
Lost Decade 6でオカダダがプレイしていてエモさ極まった一曲。この曲を収録したディミトリ・フロム・パリの「IN THE HOUSE OF DISCO」、iTunes版だとディスコとハウスの各1時間ミックスに加えてそれぞれのセパレートトラックが37曲(Chic「Le Freak」やSkream feat. Sam Frank「Rollercoaster」などのアンセムのディミトリremixを多数含む)付いて1200円というちょっと意味の分からない値付けになっているのでDJ各位はチェックされたし。